$trunc(集計)
定義
$trunc
$trunc
は、数値を整数または指定された小数点以下の桁に切り捨てます。
構文
$trunc
演算子の構文は次のとおりです。
{ $trunc : [ <number>, <place> ] }
フィールド | タイプ | 説明 |
---|---|---|
<number> | 数値 | 数値に変換される有効な式であればどれでもかまいません。 具体的には、式は整数、double、
|
<place> | integer | 任意- 20から100までの整数(排他的)に変換される有効な式であればどれでもかまいません。 たとえば、
|
<number>
式は、数値に変換される限り、どのような有効な式でもかまいません。 式の詳細については、「式演算子 」を参照してください。
動作
$trunc
は切り捨てられたデータを丸めません。 入力値を指定した場所で丸めると、 $round
式を使用します。
返されるデータ型
返されるデータ型は、入力式または値のデータ型と一致します。
null
、NaN
、+/- Infinity
引数が
null
の値に解決されるか、欠落しているフィールドを参照する場合、$trunc
はnull
を返します。引数が
NaN
に解決された場合、$trunc
はNaN
を返します。引数が負の無限大または正の無限大に解決された場合、
$trunc
はそれぞれ負の無限大または正の無限大を返します。
例 | 結果 |
---|---|
{ $trunc: [ NaN, 1] } | NaN |
{ $trunc: [ null, 1] } | null |
{ $trunc : [ Infinity, 1 ] } | Infinity |
{ $trunc : [ -Infinity, 1 ] } | -Infinity |
例
次のドキュメントを含むsamples
という名前のコレクションを作成します。
db.samples.insertMany( [ { _id: 1, value: 19.25 }, { _id: 2, value: 28.73 }, { _id: 3, value: 34.32 }, { _id: 4, value: -45.34 } ] )
次の集計では、
value
を小数第1位で切り捨てて返します。db.samples.aggregate([ { $project: { truncatedValue: { $trunc: [ "$value", 1 ] } } } ]) この操作は次の結果を返します。
{ "_id" : 1, "truncatedValue" : 19.2 } { "_id" : 2, "truncatedValue" : 28.7 } { "_id" : 3, "truncatedValue" : 34.3 } { "_id" : 4, "truncatedValue" : -45.3 } 次の集計では、第 1 位に切り捨てられた
value
が返されます。db.samples.aggregate([ { $project: { truncatedValue: { $trunc: [ "$value", -1 ] } } } ]) この操作は次の結果を返します。
{ "_id" : 1, "truncatedValue" : 10 } { "_id" : 2, "truncatedValue" : 20 } { "_id" : 3, "truncatedValue" : 30 } { "_id" : 4, "truncatedValue" : -40 } 次の集計では、整数に切り捨てられた ``value`` が返されます。
db.samples.aggregate([ { $project: { truncatedValue: { $trunc: [ "$value", 0 ] } } } ]) この操作は次の結果を返します。
{ "_id" : 1, "truncatedValue" : 19 } { "_id" : 2, "truncatedValue" : 28 } { "_id" : 3, "truncatedValue" : 34 } { "_id" : 4, "truncatedValue" : -45 }