$unset
定義
$unset
$unset
演算子は特定のフィールドを削除します。
互換性
次の環境でホストされる配置には $unset
を使用できます。
MongoDB Atlas はクラウドでの MongoDB 配置のためのフルマネージド サービスです
MongoDB Enterprise: サブスクリプションベースの自己管理型 MongoDB バージョン
MongoDB Community: ソースが利用可能で、無料で使用できる自己管理型の MongoDB のバージョン
構文
次の構文を考えてみましょう。
{ $unset: { <field1>: "", ... } }
$unset
式で指定される値(""
)は操作に影響しません。
<field>
を埋め込みドキュメントまたは配列で指定するには、ドット表記を使用します。
動作
MongoDB 5.0 以降、更新演算子では名前が文字列ベースのドキュメントフィールドを辞書順に処理します。数値名のフィールドは、数値順に処理されます。詳細については、「更新演算子の動作」を参照してください。
フィールドが存在しない場合、 $unset
は何も行いません(つまり 動作しません)。
配列要素を一致させるために $
と併用される場合、$unset
は一致する要素を配列から削除するのでなく、一致する要素を null
に置き換えます。この動作により、配列のサイズと要素の位置の一貫性が保たれます。
MongoDB 5.0 以降、$unset
などの更新演算子を空のオペランド式({ }
)と併用しても、mongod
でエラーが発生しなくなりました。空の更新を使用すると変更は一切されず、oplog エントリも作成されません(操作は実行されません)。
例
products
コレクションを次のように作成します。
db.products.insertMany( [ { "item": "chisel", "sku": "C001", "quantity": 4, "instock": true }, { "item": "hammer", "sku": "unknown", "quantity": 3, "instock": true }, { "item": "nails", "sku": "unknown", "quantity": 100, "instock": true } ] )
sku
の値が unknown
である products
コレクション内の最初のドキュメントを更新します。
db.products.updateOne( { sku: "unknown" }, { $unset: { quantity: "", instock: "" } } )
updateOne()
は $unset
演算子を使用して次の操作を実行します。
quantity
フィールドを削除するinstock
フィールドを削除する
{ item: 'chisel', sku: 'C001', quantity: 4, instock: true }, { item: 'hammer', sku: 'unknown' }, { item: 'nails', sku: 'unknown', quantity: 100, instock: true }