$mergeObjects(集計)
定義
複数のドキュメントを 1 つのドキュメントに結合します。
$mergeObjects
は、次のステージで使用できます。
構文
$bucket
、 $bucketAuto
、または$group
ステージ アキュムレータとして使用する場合、 $mergeObjects
は次の構文をとります。
{ $mergeObjects: <document> }
($bucket
、$bucketAuto
、$group
ステージに含まれる)他の式でアキュムレータ以外として使用される場合、$mergeObjects
は次の構文を持ちます。
{ $mergeObjects: [ <document1>, <document2>, ... ] }
<document>
は、ドキュメントに変換される任意の有効な式にすることができます。
動作
$mergeObjects
はnull
オペランドを無視します。 $mergeObjects
へのすべてのオペランドが null に解決されると、 $mergeObjects
は空のドキュメント{ }
を返します。
$mergeObjects
は、ドキュメントをマージするときにフィールド値を上書きします。マージするドキュメントに同じフィールド名が含まれている場合、結果のドキュメントのフィールドには、そのフィールドに対して最後にマージされたドキュメントの値が含まれます。
例 | 結果 | ||||||||
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| ||||||||
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例
$mergeObjects
次のドキュメントを使用してコレクション orders
を作成します。
db.orders.insertMany( [ { "_id" : 1, "item" : "abc", "price" : 12, "ordered" : 2 }, { "_id" : 2, "item" : "jkl", "price" : 20, "ordered" : 1 } ] )
次のドキュメントで別のコレクション items
を作成します。
db.items.insertMany( [ { "_id" : 1, "item" : "abc", description: "product 1", "instock" : 120 }, { "_id" : 2, "item" : "def", description: "product 2", "instock" : 80 }, { "_id" : 3, "item" : "jkl", description: "product 3", "instock" : 60 } ] )
次の操作では、まず$lookup
ステージを使用してitem
フィールドで 2 つのコレクションを結合し、次に$replaceRoot
の$mergeObjects
を使用してitems
とorders
の結合されたドキュメントをマージします。
db.orders.aggregate( [ { $lookup: { from: "items", localField: "item", // field in the orders collection foreignField: "item", // field in the items collection as: "fromItems" } }, { $replaceRoot: { newRoot: { $mergeObjects: [ { $arrayElemAt: [ "$fromItems", 0 ] }, "$$ROOT" ] } } }, { $project: { fromItems: 0 } } ] )
この操作により、次のドキュメントが返されます。
{ _id: 1, item: 'abc', description: 'product 1', instock: 120, price: 12, ordered: 2 }, { _id: 2, item: 'jkl', description: 'product 3', instock: 60, price: 20, ordered: 1 }
$mergeObjects
アキュムレータとして
次のドキュメントを使用してコレクション sales
を作成します。
db.sales.insertMany( [ { _id: 1, year: 2017, item: "A", quantity: { "2017Q1": 500, "2017Q2": 500 } }, { _id: 2, year: 2016, item: "A", quantity: { "2016Q1": 400, "2016Q2": 300, "2016Q3": 0, "2016Q4": 0 } } , { _id: 3, year: 2017, item: "B", quantity: { "2017Q1": 300 } }, { _id: 4, year: 2016, item: "B", quantity: { "2016Q3": 100, "2016Q4": 250 } } ] )
次の操作では、item
フィールドでドキュメントをグループ化する $group
ステージで $mergeObjects
をアキュムレータとして使用します。
注意
アキュムレータとして使用する場合、 $mergeObjects
演算子は単一のオペランドを受け入れます。
db.sales.aggregate( [ { $group: { _id: "$item", mergedSales: { $mergeObjects: "$quantity" } } } ] )
この操作により、次のドキュメントが返されます。
{ _id: 'A', mergedSales: { '2017Q1': 500, '2017Q2': 500, '2016Q1': 400, '2016Q2': 300, '2016Q3': 0, '2016Q4': 0 } }, { _id: 'B', mergedSales: { '2017Q1': 300, '2016Q3': 100, '2016Q4': 250 } }
注意
マージするドキュメントに同じフィールド名が含まれている場合、結果のドキュメントのフィールドには、そのフィールドに対して最後にマージされたドキュメントの値が含まれます。