$add(集計)
定義
$add
数値を加算するか、数値と日付を加算します。引数の 1 つが日付の場合、
$add
は他の引数を日付に追加するミリ秒として扱います。$add
式の構文は次のとおりです。{ $add: [ <expression1>, <expression2>, ... ] } 引数は、すべて数値か、数値と日付に変換できるかぎり、どのような有効な 式でも使用できます。式の詳細については「式演算子」を参照してください。
MongoDB 6.1 以降では、
$add
操作を最適化できます。パフォーマンスを向上させるには、参照を引数リストの最後にグループ化します。たとえば、$add: [ 1, 2, 3, '$a', '$b', '$c' ]
例
次の例では、次のドキュメントを含むsales
コレクションを使用します。
{ "_id" : 1, "item" : "abc", "price" : 10, "fee" : 2, date: ISODate("2014-03-01T08:00:00Z") } { "_id" : 2, "item" : "jkl", "price" : 20, "fee" : 1, date: ISODate("2014-03-01T09:00:00Z") } { "_id" : 3, "item" : "xyz", "price" : 5, "fee" : 0, date: ISODate("2014-03-15T09:00:00Z") }
数字を追加する
次の集計では、$project
パイプラインの $add
式を使用して合計コストを計算します。
db.sales.aggregate( [ { $project: { item: 1, total: { $add: [ "$price", "$fee" ] } } } ] )
この操作は次の結果を返します。
{ "_id" : 1, "item" : "abc", "total" : 12 } { "_id" : 2, "item" : "jkl", "total" : 21 } { "_id" : 3, "item" : "xyz", "total" : 5 }
一定時間を日付に加算する
次の集計では billing_date
の計算に $add
式を使用して、3*24*60*60000
ミリ秒(つまり 3 日)を date
フィールドに加算します。
db.sales.aggregate( [ { $project: { item: 1, billing_date: { $add: [ "$date", 3*24*60*60000 ] } } } ] )
この操作は次の結果を返します。
{ "_id" : 1, "item" : "abc", "billing_date" : ISODate("2014-03-04T08:00:00Z") } { "_id" : 2, "item" : "jkl", "billing_date" : ISODate("2014-03-04T09:00:00Z") } { "_id" : 3, "item" : "xyz", "billing_date" : ISODate("2014-03-18T09:00:00Z") }