$count(集計)
定義
$count
ステージに入力されたドキュメントの数を含むドキュメントを次のステージに渡します。
注意
曖昧さ回避
このページでは、
$count
集計パイプライン ステージについて説明します。$count
集計アキュムレータについては、$count (aggregation accumulator)
を参照してください。
互換性
次の環境でホストされる配置には $count
を使用できます。
MongoDB Atlas はクラウドでの MongoDB 配置のためのフルマネージド サービスです
MongoDB Enterprise: サブスクリプションベースの自己管理型 MongoDB バージョン
MongoDB Community: ソースが利用可能で、無料で使用できる自己管理型の MongoDB のバージョン
構文
$count
の構文は次のとおりです。
{ $count: <string> }
<string>
はカウントを値として持つ出力フィールドの名前です。<string>
には空でない文字列であること、$
で始まらないこと、.
文字を含まないことという条件があります。
動作
戻り値の型は、カウントの最終値を保存できる最小の型で表されます:integer
→long
→double
$count
ステージは、次の$group
と$project
シーケンスと同等です。
db.collection.aggregate( [ { $group: { _id: null, myCount: { $sum: 1 } } }, { $project: { _id: 0 } } ] )
myCount
は、カウントを保存する出力フィールドです。この出力フィールドには別の名前を指定できます。
入力データセットが空の場合、$count
は結果を返しません。
例
これらのドキュメントを使用して、scores
という名前のコレクションを作成します。
db.scores.insertMany( [ { "_id" : 1, "subject" : "History", "score" : 88 }, { "_id" : 2, "subject" : "History", "score" : 92 }, { "_id" : 3, "subject" : "History", "score" : 97 }, { "_id" : 4, "subject" : "History", "score" : 71 }, { "_id" : 5, "subject" : "History", "score" : 79 }, { "_id" : 6, "subject" : "History", "score" : 83 } ] )
次の集計操作には 2 つのステージがあります。
$match
ステージでは、score
値が80
以下であるドキュメントを除外し、score
値が80
を超えるドキュメントを次のステージに渡します。$count
ステージは、集計パイプラインに残っているドキュメントの数を返し、その値をpassing_scores
というフィールドに割り当てます。
db.scores.aggregate( [ { $match: { score: { $gt: 80 } } }, { $count: "passing_scores" } ] )
この操作は、次の結果を返します。
{ "passing_scores" : 4 }
入力データセットが空の場合、$count
は結果を返しません。次の例では、スコアが 99
を超えるドキュメントがないため、結果は返されません。
db.scores.aggregate( [ { $match: { score: { $gt: 99 } } }, { $count: "high_scores" } ] )